ご案内
市場の動向を大きく左右する日銀の金融政策決定会合の内容について、表面的な政策効果だけでなく、より本質的な分析を求める声が多くなっています。そのご要望にお応えするため、リフィニティブではロイター編集局と連携し、毎回の日銀会合の結果と黒田東彦総裁の会見を踏まえた金融政策の効果と影響を分析するイベントを継続的に開催しています。
2022年最初の金融政策決定会合となる1月会合後の黒田総裁の会見では、原油をはじめとする商品価格の上昇や円安の進展が、日本経済にどのようなインパクトをもたらすのかという点に関心が集まりそうです。具体的には、欧米に比べて上昇率が小幅だった日本の消費者物価の動向、個人消費や企業の設備投資などにどのような影響が出るのかが大きな論点になるとみられます。また、新型コロナウイルス・オミクロン株が欧米では急速に広がっており、生産の制約要因になれば、インフレ心理を刺激し、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ前倒しというシナリオの実現可能性を高める可能性もあります。米利上げを予期した市場で米金利が上昇すれば、円安がさらに進んで輸入物価の上昇を通じて、4月以降に2%の物価上昇が現実になる余地があるかもしれません。不確実性の高まる中で黒田総裁がどのような見解を示し、その背後にどのような本音が隠されているのか──。会見終了直後の17時からどこよりも迅速に掘り下げた分析の展開を目指し、併せて2022年の日銀の金融政策の方向性について探ってまいります。
主なアジェンダは以下の通りです。
- 世界的なインフレと日本への波及、物価上昇2%はあり得るのか
- 日米金融政策のかい離と円安、120円超の円安の可能性
- オミクロン株はインフレ加速要因なのか、FRBの利上げとその影響
- 展望リポートが示す日本の経済・物価の先行き
- 2022年に日銀はどのような政策を展開するのか
開催概要
配信方法: オンライン配信(オンデマンド)
本ウェビナーは2022年1月18日(火)17:00 - 17:40に開催いたしましたウェビナーの録画になります。
※ご視聴に際してのシステム要件の詳細はこちらをご確認ください。
参加費: 無料(事前登録制)※メディアの方のご参加はお断りしております。あらかじめご了承ください。
講演者
ロイター シニアエディター 田巻 一彦 氏
昭和57年慶應義塾大学卒業、同59年毎日新聞入社。経済部記者として日銀、通産省、NTTなどを担当。平成6年1月にロイター入社。日本語ニュース副編集長、コラムニスト、日本語ニュースエディターを経て令和2年10月から現職。
リフィニティブ・ジャパン 上席執行役員 笠井 康則
国内証券・外資系証券を経て、2001年よりロイター社においてデスクトップ・サーバープロダクト関連業務に従事。2008年より株式ビジネス企画に従事し、2013年よりアジア全体の株式デスクトップおよびトランズアクションビジネスを統括。2017年より日本を中心としたクロスアセットのトレーディングビジネスを統括。2019年よりアジア全体のトレーディング、およびニュースに関したストラテジックなビジネスデザインを担当する。
ストックボイス Worldmarketz 出演。MBA、CMA保有。